保育園のころ、祖父母が買ってくれた、キャラクターのおもちゃパソコン。
娘たちが大きくなって、もう使わなくなったそれを、長女と次女がふたりで協力して、メルカリで売ってみることになりました。
売れるまでの数週間は、どんなお金のドリルより、ずっと深い学びになった気がします。
今日は、わが家のメルカリにまつわる、ちょっといい話です。
おはようございます。うたです。中3・中1・小3の娘3人を育てています。
意気込んで出品したものの、待てど暮らせど、売れない。
「なんで売れないんだろう?」——娘たちは、最初の壁にぶつかりました。
そこで、ふたりで原因を考えてみることに。
出てきたのは、こんな反省でした。
- 値段が、ちょっと高すぎたかもしれない
- 写真が、なんだかイマイチで魅力が伝わらない
「売りたい値段」と「買ってもらえる値段」は、違う。
このあたりまえのことに、自分たちで気づいていく姿が、私には新鮮でした。
値段と写真を見直しながら、娘たちは少しずつ、”買う人の立場”を考えるようになっていきました。
- 箱があると、もっと高く売れるらしい → 家じゅうを探して、箱を見つけ出した
- 使うのは小さい子。だから、できるだけきれいに拭いて、清潔にした
- クリスマスシーズンだったので、「子どもへのプレゼントかも」と考え、受け取りやすい配送の時間や場所を提案した
そして、いちばん感心したのが、次女のアイデアでした。
そのおもちゃは、電源を入れるとキャラクターがしゃべる仕組み。名前を登録すると、その名前を呼んでくれるんです。
次女は、そこに「ありがとう」という言葉を登録しました。買ってくれた子が電源を入れたら、キャラクターが「ありがとう」と話しかけてくれるように。
商品説明にも、ひとことメッセージを添えて。
「売る」というより、「次に使う子に、気持ちよく受け取ってほしい」。そんな思いが、だんだん前に出てきたんです。
工夫を重ねたおもちゃパソコンは、ついに買い手が見つかりました。
そして取引のあと、購入してくれた方から、こんな評価コメントが届いたんです。
このコメントを読んだとき、長女と次女は、それはもう、すごく喜んでいました。
自分たちの工夫と気持ちが、知らない誰かにちゃんと届いた。その手応えが、嬉しかったんだと思います。
さて、ここからが、お金の話です。
「1,700円で売れた!」と大喜びの娘たち。でも、実際に手元に残ったお金は、ちょっと違いました。
| 商品代金 | ¥1,700 |
|---|---|
| 販売手数料 | − ¥170 |
| 配送料 | − ¥850 |
| 手元に残った利益 | ¥680 |
1,700円で売れても、手数料と送料を引くと、残るのは680円。
「えっ、そんなに引かれるの!?」と、娘たちは目を丸くしていました。
稼ぐって、こういうことなんだ——。値段の数字と、手元に残る数字は違う。これを身をもって知れたことが、私はいちばんの収穫だったと思っています。
売れない原因を考えて、買う人の気持ちを想像して、工夫して、心を込めて。その全部の先にある680円だったから。
金額以上のものを、娘たちは受け取った気がします。
お金を稼ぐって、ただ物を手放すことじゃないんですね。
相手の立場を想像して、ちょっとした心遣いを重ねること。そして、その心遣いは、ちゃんと相手に伝わるということ。
メルカリの小さな取引が、それを娘たちに——そして私に——教えてくれました。
あなたのお子さんにも、「自分で売ってみる」体験、いつかさせてみませんか。
きっと、親が思っているよりずっと多くのことを、子どもは自分で学び取ってくれます。
今日も読んでくれて、ありがとうございました。

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