スーパーのレジで、「あれ、これってこんな値段だったかな?」と思うこと、増えていませんか。
同じ千円札を出しているのに、カゴに入る量がなんだか減っている。子どもは大きくなって食べる量も増える一方なのに、お給料はそんなに変わらない。——その「なんとなくの不安」、実は私もずっと感じていました。
おはようございます。うたです。中3・中1・小3の娘3人を育てています。
今日は、私自身もドキドキしながら向き合っている「お金は放っておくと減っていく」という話と、子育て中の私たちが今からできそうな「老後のお金の備え」を、むずかしい言葉はなるべく使わずに、一緒に整理してみたいと思います。
「インフレ」という言葉、ニュースでよく聞きますよね。私も最初はよく分からなかったのですが、ひとことで言うと、モノの値段が上がって、その分お金の値打ちが下がる、ということみたいです。
たとえば、私立大学の入学にかかるお金(授業料+入学料)は、
- 1989年 … 約82万円
- 2016年 … 約113万円
30年足らずで1.37倍。我が家にも進学を控えた娘がいるので、この数字を見たときは、正直ちょっと背筋が伸びました。今の子たちが大学に行くころには、もっと上がっているのかもしれません。
しかもこれは昔の話ではなくて、今も続いています。
- 2022年:2.5%
- 2023年:3.27%
- 2024年(4月時点):2.24%
国が目標にしている「インフレ率2%」が、ちゃんと現実になっているんですね。つまり、ただ銀行に置いているだけのお金も、毎年少しずつ値打ちが減っているのかも……と知って、私はちょっとびっくりしました。
「じゃあ、どれくらいのスピードで減るの?」が気になりますよね。そこを、ざっくり計算できる便利なやり方があるそうです。それが72の法則。
お金の“買う力”が半分に
お金が2倍に
インフレ率が2%のまま続くとすると、72 ÷ 2 = 36年。36年後には、お金の値打ちがざっくり半分に……。今1万円で買えているものが、2万円ださないと買えなくなるイメージだそうです。ちょっとため息が出ますよね(私も出ました)。
でも、この法則、うれしい方向にも使えるんです。
「ただ置いておくと減る」けれど、「少し働いてもらえると増える」。同じ法則の、こわい面とうれしい面。そう思うと、ちょっと前向きになれた気がしました。
ここで、72の法則がよく分かる、私が気になっていた話を一つ。「子どもを大学に行かせるべきかな」って、一度は悩みますよね。私もよく考えます。
生涯に稼ぐお金(生涯賃金)は、一般的に大卒で約2.7億円、高卒で約2.1億円と言われているそうです。その差、なんと約6,000万円。「やっぱり大学だよね」と思いますよね。でも、ここに「時間 × お金の力」が加わると、ちょっと見え方が変わってきます。
もし、大学にかかるお金(私立・自宅通学で約500万円)を、子どもが18歳のときからコツコツ投資に回したとしたら——年5%で増えたとして、65歳までの47年間で約5,000万円に。年7%なら1億円超えになる計算なんだそうです。
6,000万円あったはずの差が、「早くから投資する」だけでほとんど埋まってしまう。たった500万円が1億円に。これが72の法則のうれしい面なんだなぁと、私もしみじみ思いました。
……とはいえ。これは「大学なんてムダ」という話ではぜんぜんなくて。投資は値段が下がる時期も必ずあるし、大学で得られるのはお金だけじゃないですもんね。なにより、本人がやりたい道がいちばん大切だと思っています。
私が感じたのは、たった一つ。「大学か、お金か」の二択じゃなくて、お金には“時間をかけて育つ力”があるんだ、ということ。すぐ使う教育費は現金でしっかり守りつつ、それとは別に、長く使わないお金は早めに育てておく——そんな分け方もあるのかもなぁ、と。知っているだけで、選べる道がちょっと増える気がしています。
老後と聞くと、なんだか途方もなく大きな数字が浮かんで、そっと目を閉じたくなりますよね(私もです、毎回)。でも、出発点はもっと身近なところみたいで、それが「毎月の生活費」なんだそうです。
考え方はシンプルで、老後の理想の生活費を、3つの収入で分けて補うイメージ。たとえば月30万円で暮らしたいなら、
- 働いて入るお金(無理のない範囲で、少し働く)
- 年金(ねんきんネットで見込み額が分かるそうです)
- 資産から入るお金(貯金の取り崩し・投資の利息や配当)
このうち、(1)と(2)で足りない分だけを、(3)=自分で準備するお金(老後資金)でまかなえばいいんだとか。「全部を自分で貯めなきゃ」と思うと怖くなりますが、こう分けて考えると、私はちょっと肩の力が抜けました。
3つの収入を育てる方法は、特別なことではないみたいです。私もできるところから、と思っています。
- 働く力:「好きで・得意なこと」で少し稼げる力は、いちばんの安心材料かもしれません。実は副業や在宅ワークも、その種まきなんだそうです。
- 年金:勤め先に企業年金(確定拠出年金)がある人は、のぞいてみるといいかも。実は自分で「どう運用するか」を選べるのですが、知らないうちに元本確保型(=定期預金・保険)のまま、という人がけっこう多いそうです。元本確保型は、減らないけれど、ほぼ増えません(金利ほぼ0%)。一度ログインして、運用先を見てみると安心かもしれません。iDeCo(自分で入る私的年金)も選択肢の一つだそうです。
- 資産:いまは新NISAがあります。一人1800万円まで利益に税金がかからない、大きな制度。月数千円からでも始められるそうで、「お金に少し働いてもらう」一歩になるのかなと思っています。
そして、いちばん最初の一歩はやっぱり「今の生活費を知る」ことみたいです。家計簿アプリ(マネーフォワードなど)で、まずは1か月だけでも、お金の流れを見える化してみる。あいまいなままだと不安はなかなか消えないので……と言いつつ、私もまだアプリと格闘中なんですけどね(笑)。一緒に、ちょっとずついきましょう。
「新NISAも3つの収入も、もう少しまとめて知りたいな」という方には、私が読んでみて分かりやすかった一冊を。今日の話の“全体地図”みたいな本です。
最後に、ひとつだけ。計画は、一度立てたら終わりの「地図」ではなく、進む方向を確かめる「コンパス」くらいに思っておくと、ラクなのかなと思っています。
子どもの成長、働き方、世の中の景気——状況は必ず変わりますもんね。そのたびに、計画は書き換えていいんだ、と。
実は私自身、ずっとケアマネとして働く前提だった人生に、「ブログを書く」という新しい挑戦を足したひとりです。計画は、変えていい。むしろ、変えられる柔らかさこそが、これからの時代の強さなのかもしれないなと、最近よく思います。
- お金は、置いておくだけで少しずつ値打ちが減るらしい(インフレ)
- 「72 ÷ 数字」で、減るスピードも増えるスピードもざっくり分かる
- 老後資金は「全部自分で」じゃなく、働く・年金・資産の3つで分けて考えるとラク
- まずは今の生活費を知ることから。新NISAは月数千円でもOKだそう
- 計画は「コンパス」。いつでも書き換えていい
「今日が、人生でいちばん若い日」——どこかで聞いたこの言葉が、最近の私のお守りです。
完璧な計画じゃなくて大丈夫。今夜ちょっとだけ家計簿アプリを開いてみる。週末、家族と「どんな暮らしがしたいね」と話してみる。そんな小さな一歩で、未来は少しずつ変わっていく気がしています。一緒に、のんびりやっていきましょうね。
※生涯賃金の数値は労働政策研究・研修機構(JILPT)「ユースフル労働統計」より。S&P500の年5〜7%は過去の長期平均をもとにした概算で、将来を保証するものではありません。インフレ率・大学費用は文部科学省および総務省統計を参照。

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