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娘の貯金が減った夜、増えたもの。

娘の貯金が減った夜、増えたもの。

中3の長女が、初めて「自分の貯金」で高級ブッフェに行きました。

部活のお疲れ会。
出したのは親のお金ではなく、娘自身のお金です。

そして娘が持ち帰ってきたのは、楽しい思い出だけではありませんでした。

❧ ✿ ❧

おはようございます。うたです。中3・中1・小3の娘3人を育てています。

先日、中体連が終わり、長女のテニス部生活がひと区切りつきました。

(その日のことは「娘の引退試合に、間に合わなかった日」に書きました)

数日後。

「3年生だけで、お疲れ会をすることになった!」

場所は、少し背伸びした高級ブッフェ。

企画も、お店選びも、全部3年生だけで決めたそうです。

「もうそんなことまで自分たちで決めるようになったんだな。」

成長を感じながら話を聞いていました。

わが家のお金のルール

ただ、ここで一つ問題があります。

わが家では以前から、お金の使い道をこんなふうに決めています。

  • 勉強や教材、部活動など学びに必要なお金は親が出す
  • 趣味や嗜好品、友達との交際費など、自分で選んだ楽しみには自分のお金を使う

今回のお疲れ会は、もちろん後者。

支払うのは娘自身の預金です。

困り顔の長女「えー、自分のお金かぁ……。」

少し不満そうな娘。

「部活のお疲れ会なのに。」

そんな気持ちも伝わってきました。

でも、このルールは以前から親子で決めていたこと。

最後は少し悩みながらも、

「分かった。」

と、自分のお金で参加することを決めました。

親子で決めた、お金の管理

娘のお年玉やお祝い金、お小遣いは、親子で話し合いながら3つに分けています。

  • 半分は子ども名義の口座でインデックスファンドと高配当株に投資
  • 4分の1は、まとまった出費に備える特別費
  • 残り4分の1は普通預金

割合も、親が決めたものではありません。

娘と相談しながら決めました。

また、お金の管理も本人に任せています。

以前の記事でも書きましたが、わが家では勉強を頑張って成績が上がると、お小遣いが増える仕組みにしています。

普段は、お菓子を買ったり、好きなものを買ったりすることもあります。

でも、ある程度まとまった金額になると、とても慎重になります。

「残高を減らしたくない。」

考えるうたその姿を見て、私はハッとしました。

私は今まで、「貯めること」は教えてきた。

でも、「どう使うか」は、あまり教えてこなかったのかもしれない

思い出した一冊

そんな娘を見ていて、私が思い出したのが『DIE WITH ZERO』でした。

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ビル・パーキンス(ダイヤモンド社)
「お金は貯めるためではなく、経験に変えるためにある」と教えてくれた一冊。貯め込み体質の私には、頭を殴られたような本でした。
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この本には、

お金の価値は、それによって得られる経験にある。

という考え方があります。

経験は思い出になり、その後の人生でも何度も心を豊かにしてくれる。

だから娘に話しました。

「モノはいつか壊れたり、使わなくなったりする。でも経験は残るよ。」

「仲間と過ごせる時間は、今しか買えない。」

娘は少し考えて、

「じゃあ、自分のお金で行く。」

そう決めました。

娘が買ったのは、ブッフェだけじゃなかった

当日。

ブッフェの制限時間は2時間。

でも、それでは終わりませんでした。

「まだ帰りたくないね。」

そんな話になったようで、お店を出たあとも場所を変えて、みんなでおしゃべりを続けたそうです。

帰宅した娘は、

「終わるのが名残惜しかった。」

「もっとみんなと話していたかった。」

と何度も話していました。

ああ、この子が今日お金を払ったのは、ブッフェだけじゃなかったんだ

仲間と過ごした最後の時間。

それこそが、一番価値のある“買い物”だったのかもしれません。

ところが、そのあとに続いた一言。

「けっこう高かったのに、食べたかったフルーツとか、おかずがあんまりなかった。」

思わず笑ってしまいました。

でも、この感想も大事でした。

もし親がお金を払っていたら、

「楽しかった!」

だけで終わっていたかもしれません。

でも今回は、自分のお金。

「この値段なら、もう少し料理があってもよかった。」

そんなふうに、値段と価値を比べ始めたのです。

私は以前、家族で行ったブッフェの話をしました。

「あそこは今回よりもっと高かったよね。だから料理の種類も多かったんだと思うよ。」

納得する長女娘は、

「なるほど。」

と納得した様子でした。

値段には理由がある。

でも、高ければ必ず満足するわけでもない。

教科書には載っていない、お金の勉強を娘はしてきたようです。

小さなお金の失敗は、親元で経験してほしい

ここで私は、もう一つ大切なことを感じました。

子どものうちのお金の失敗は、決して無駄ではないということです。

今回のブッフェは、娘にとって100点満点ではなかったかもしれません。

でも、その失敗は数千円で済みます

しかも隣には、相談できる親がいます。

社会に出れば、一度の判断で何十万円、何百万円というお金が動くこともあります。

だから私は、親元にいる今だからこそ、小さなお金の成功や失敗を経験してほしいと思っています。

「この値段なら満足だったかな。」

「今回は少し高かったかな。」

「でも、この思い出には十分価値があった。」

そんなふうに、自分でお金を使い、自分で振り返る経験の積み重ねが、将来の「お金を使う判断力」を育ててくれるはずです。

親の役目は、失敗をさせないことではなく、小さな失敗から安心して学べる環境をつくることなのかもしれません。

娘の貯金が減った夜、増えたもの

あの日、娘の預金は少し減りました。

でも、それ以上に増えたものがありました。

仲間との思い出。

自分で決断した経験。

価格と価値を比べる視点。

そして、お金は貯めるだけでなく、本当に価値のある経験のために使っていいという感覚です。

投資も、貯金も、節約も、全部目的は同じ。

お金そのものを増やすことではなく、人生の選択肢を増やすこと。

これからも子どもたちには、「貯める力」だけでなく、「使う力」、そして小さな失敗から学ぶ力も身につけてほしい。

そんなことを、娘のお疲れ会から教えられました。

……と言いながら、一番学んだのは私だったのかもしれません。

親子そろって「もったいない」が口ぐせなので(笑)。

娘の貯金は少し減った夜。

親子の学びは、それ以上に増えた気がしています。

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この記事を書いた人

もうすぐ50歳。3姉妹(小3・中1・中3)のお母さん。本業は動物研究員、元ケアマネジャー。老後のお金が足りないという現実を間近で見てきたから、わが子には早いうちからお金と向き合ってほしくてこのブログを始めました。失敗しながらも、正直に綴っていきます。

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