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娘が「家族でお店をやりたい」と言った日のこと

台所で「家族でお店をやりたい」と夢を語る娘と、微笑んで聞く母のイラスト

中3の長女が、高校選びをしています。

娘が心を惹かれているのは、普通科ではなく、商業高校。

最初は、親の私の方が不安でした。

❧ ✿ ❧

おはようございます。うたです。中3・中1・小3の娘3人を育てています。

ある日、娘がこう言いました。

「私、お店を開きたい」

接客業が楽しそうなのだそうです。そしてこう続けました。

「ママとパパにも手伝ってほしいな。
お店のデザインは、絵が得意な妹に描いてもらおうかな。
パティシエは、お菓子作りが好きな末っ子にお願いしようかな」

台所で、あの子の頭の中にはもう、家族みんなのお店が建っていました。

……正直、最初に思ったのは「それ、けっこう人任せじゃない?」でした。
自分のお店をやりたいと言うわりに、デザインは次女、パティシエは三女、手伝いはママとパパ。
他力本願では?と、ちょっと笑ってしまいました。

でも、少し考えて、見方が変わりました。

誰に何を頼むか分かっている。それは、まわりの人をちゃんと見ている力かもしれない。
姉妹それぞれの得意を知っていて、「この子にはこれ」と役割を思い描ける。
人任せというより、人を活かす目なのかもしれません。

そして同時に、こうも思いました。
——だったらこの子には、マーケティングや経営の学びが要る、と。

人を見て、役割をつくって、お店を回していく。それを”なんとなく”で終わらせず、ちゃんと学べる場所があるなら、行かせてあげたい。
娘が商業高校に惹かれるのは、案外まっすぐな話なのかもしれません。

「勉強が面白くない」の奥にあったもの

娘は、普通科にはあまり気持ちが向いていません。

理由はシンプルで、「今の中学の勉強が面白くない」から。

親としては、ここでドキッとします。
大学に行かないと困るのでは。普通科の方がつぶしがきくのでは。

子どもの進路なのに、親の頭の中では勝手に会議が始まります。
しかもこの会議、なかなか閉会しません。

でも、娘の話をよく聞くと、「何も考えていない」わけではありませんでした。

「売り方の勉強に興味がある」
「お金持ちになりたい」
「投資にも興味がある」

先日、私立の商業高校の出前授業を受けたことも大きかったようです。
海外に行く活動もあると知って、「面白そう」と目を輝かせていました。

勉強が嫌いなのではなく、教科書の勉強に興味がないだけ
お金や商売の話になると、あの子の目は変わるのです。

これは逃げの選択じゃない。そう思いました。

私が娘に一番身につけてほしいのは「お金を守る力」

お金持ちになりたい、と娘は言います。

その気持ちは大事にしたい。
でも私が本当に願うのは、稼ぐことと、自分のお金を守れる人になってほしいということ。

今は便利な時代です。
スマホひとつで買い物も課金もできて、SNSを開けば、欲しくなるものが次々流れてきます。

その中には、甘い顔をした“猛毒”もあります。

お金を減らすものは、「私は毒です」という顔では近づいてこない。むしろ、きれいな言葉で近づいてくる。

「すぐ稼げる」「誰でも簡単」「今だけお得」。
大人の私でも、揺れます。

だからこそ娘には、一度立ち止まる力を持ってほしい。
これは本当に必要か。誰が得をする仕組みか。数字は合っているか。

そんな娘に、いつか手渡したいと思っている本があります。

きみのお金は誰のため
田内学(東洋経済新報社)
中学生の主人公が「お金の謎」を解いていく物語。「お金持ちになりたい」と言う娘に、まず“お金って何だろう”を渡したくて選びました。物語だから、勉強が苦手でもすっと入ってくる一冊です。
Amazonで見る

もっと肩の力を抜いて、漫画で”稼ぐ・守る・増やす”の基本に触れるなら、以前の記事でも紹介した『漫画 バビロン大富豪の教え』もおすすめです。勉強が苦手でも、物語だからすっと入ってきます。

商業高校で学ぶ「売る側の仕組み」や「お金の流れ」も、まさにそこにつながります。
売り方を知ることは、買わされない力になる。

娘の「お金持ちになりたい」を、そのまま「お金に振り回されない力」に育てられたら。
私はそう思っています。

止める力ではなく、支える力に

親はつい、安全そうな道を勧めたくなります。
普通科なら安心、と。

でも、親が安心する道と、子どもが前を向いて歩ける道は、同じとは限りません。

娘が「ここで学びたい」と感じたなら、その気持ちをまず受け止めたい。

そのうえで、卒業後はどんな道があるか、もし大学に行きたくなったら何が要るか、一緒に現実的に考えていく。

正解を先回りして渡すより、選び方を一緒に練習する。

娘の「家族でお店をやりたい」という夢を、私は笑い飛ばしたくありません。

高校選びは、ただの進路決定じゃない。
あの子が少しずつ、自分の人生を選び始める時間なのだと思います。

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この記事を書いた人

もうすぐ50歳。3姉妹(小3・中1・中3)のお母さん。本業は動物研究員、元ケアマネジャー。老後のお金が足りないという現実を間近で見てきたから、わが子には早いうちからお金と向き合ってほしくてこのブログを始めました。失敗しながらも、正直に綴っていきます。

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