中3の長女が、高校選びをしています。
娘が心を惹かれているのは、普通科ではなく、商業高校。
最初は、親の私の方が不安でした。
おはようございます。うたです。中3・中1・小3の娘3人を育てています。
ある日、娘がこう言いました。
「私、お店を開きたい」
接客業が楽しそうなのだそうです。そしてこう続けました。
「ママとパパにも手伝ってほしいな。
お店のデザインは、絵が得意な妹に描いてもらおうかな。
パティシエは、お菓子作りが好きな末っ子にお願いしようかな」
台所で、あの子の頭の中にはもう、家族みんなのお店が建っていました。
……正直、最初に思ったのは「それ、けっこう人任せじゃない?」でした。
自分のお店をやりたいと言うわりに、デザインは次女、パティシエは三女、手伝いはママとパパ。
他力本願では?と、ちょっと笑ってしまいました。
でも、少し考えて、見方が変わりました。
誰に何を頼むか分かっている。それは、まわりの人をちゃんと見ている力かもしれない。
姉妹それぞれの得意を知っていて、「この子にはこれ」と役割を思い描ける。
人任せというより、人を活かす目なのかもしれません。
そして同時に、こうも思いました。
——だったらこの子には、マーケティングや経営の学びが要る、と。
人を見て、役割をつくって、お店を回していく。それを”なんとなく”で終わらせず、ちゃんと学べる場所があるなら、行かせてあげたい。
娘が商業高校に惹かれるのは、案外まっすぐな話なのかもしれません。
娘は、普通科にはあまり気持ちが向いていません。
理由はシンプルで、「今の中学の勉強が面白くない」から。
親としては、ここでドキッとします。
大学に行かないと困るのでは。普通科の方がつぶしがきくのでは。
子どもの進路なのに、親の頭の中では勝手に会議が始まります。
しかもこの会議、なかなか閉会しません。
でも、娘の話をよく聞くと、「何も考えていない」わけではありませんでした。
「売り方の勉強に興味がある」
「お金持ちになりたい」
「投資にも興味がある」
先日、私立の商業高校の出前授業を受けたことも大きかったようです。
海外に行く活動もあると知って、「面白そう」と目を輝かせていました。
勉強が嫌いなのではなく、教科書の勉強に興味がないだけ。
お金や商売の話になると、あの子の目は変わるのです。
これは逃げの選択じゃない。そう思いました。
お金持ちになりたい、と娘は言います。
その気持ちは大事にしたい。
でも私が本当に願うのは、稼ぐことと、自分のお金を守れる人になってほしいということ。
今は便利な時代です。
スマホひとつで買い物も課金もできて、SNSを開けば、欲しくなるものが次々流れてきます。
その中には、甘い顔をした“猛毒”もあります。
「すぐ稼げる」「誰でも簡単」「今だけお得」。
大人の私でも、揺れます。
だからこそ娘には、一度立ち止まる力を持ってほしい。
これは本当に必要か。誰が得をする仕組みか。数字は合っているか。
そんな娘に、いつか手渡したいと思っている本があります。
もっと肩の力を抜いて、漫画で”稼ぐ・守る・増やす”の基本に触れるなら、以前の記事でも紹介した『漫画 バビロン大富豪の教え』もおすすめです。勉強が苦手でも、物語だからすっと入ってきます。
商業高校で学ぶ「売る側の仕組み」や「お金の流れ」も、まさにそこにつながります。
売り方を知ることは、買わされない力になる。
娘の「お金持ちになりたい」を、そのまま「お金に振り回されない力」に育てられたら。
私はそう思っています。
親はつい、安全そうな道を勧めたくなります。
普通科なら安心、と。
でも、親が安心する道と、子どもが前を向いて歩ける道は、同じとは限りません。
娘が「ここで学びたい」と感じたなら、その気持ちをまず受け止めたい。
そのうえで、卒業後はどんな道があるか、もし大学に行きたくなったら何が要るか、一緒に現実的に考えていく。
正解を先回りして渡すより、選び方を一緒に練習する。
娘の「家族でお店をやりたい」という夢を、私は笑い飛ばしたくありません。
高校選びは、ただの進路決定じゃない。
あの子が少しずつ、自分の人生を選び始める時間なのだと思います。

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