おはようございます。うたです。中3・中1・小3の娘3人を育てています。
「あのスーパー、今日は卵が20円安いんだよね」
そう気づいて、少し遠いお店まで車を走らせていた時期がありました。
たった5〜10分の距離です。でも行けば、せっかくだからとついでに他の棚も見て回る。気づけば買い物全体で1時間。帰ってきたら夕方。娘たちはお腹を空かせていて、私は「今日も自分の時間がなかった」とため息をついていました。
でも、ある日ふと気になって計算してみたんです。
「私、本当に得をしていたんだろうか?」と。
私の1時間を時給1,500円と仮定して、実際にかかったコストを計算してみました。
| 項目 | 金額・時間 |
|---|---|
| 卵の節約額 | +20円 |
| 近いスーパーとの移動時間の差 | 往復で約10分 |
| 余分にかかった時間 | 約10分 |
| 10分の時給換算(1,500円÷6) | ▲250円 |
| 寄り道で余計に買ったもの | ▲数百円〜 |
| 実質的な損失合計 | ▲230円以上 |
表にしてみると、笑えないくらいはっきり見えてきます。
しかもこの計算、まだ一番大切なものが入っていません。
それは——娘たちと過ごせたはずの時間です。
時給思考とは、自分の時間を「1時間いくら」として考える視点のことです。
仕事や副業では、この考え方がとても役立ちます。「この作業に2時間かけるより、外注した方が安い」という判断ができるようになるからです。
でも、知らずにいると逆の罠にはまります。
ポイント2倍デーに合わせて買い物日を調整する、送料無料にするために必要のないものを買い足す、メルカリで数百円安く買うために何時間も比較する——どれも「節約したい」という気持ちからですよね。
でも、その行動にかかった時間を時給換算したとき、本当に得をしていましたか?
削っていたのは、お金ではなく自分の時間だったんです。
「食洗機はぜいたく」「乾燥機は電気代がもったいない」「惣菜は手抜き」——私も長い間そう思っていました。
でも、食洗機を使えば15分浮きます。乾燥機を使えば干す手間が省けます。惣菜を使えば夕方のイライラが減ります。
時短アイテムや便利なサービスは「浪費」ではなく、時間への投資です。親に余裕があることは、子どもにとっての安心感にもつながります。
子どもの習い事だって、始めた1年目に結果が出ることはほぼありません。ピアノも、英語も、スポーツも。でもその積み重ねが、数年後に「力」になっていきます。今すぐ0円に見えるものが、数年後に大きな価値になることがある。そう思って続けることが大切です。
子どもへのお金教育も同じです。今日一緒にお小遣い帳をつけても、すぐに成果は見えない。でも、その積み重ねが子どもの将来の「お金と向き合う力」になっていきます。未来につながる時間を、やめてしまうのが一番もったいないことです。
いつの間にか「早く」が口ぐせになっていました。早く宿題を終わらせてほしい。早く準備してほしい。早く決めてほしい。
ある日、娘がお小遣いの使い道をじっくり考えていました。お菓子にしようか、本にしようか、貯金しようか——。私は「早く決めて」と言いかけて、ふと止まりました。
この「考える時間」こそが、お金教育の本番じゃないか、と。子どもの成長は、時給では測れません。
ある夜のことを、今でも覚えています。寝る前に娘が「ちょっと聞いて」と来ました。私はブログの作業が気になっていて、「明日ね」と流しました。
翌朝、何を話そうとしていたのか聞いてみると、「もういい」と言われました。
子どもが親に話しかけてくれる時間は、永遠には続きません。ブログの作業は翌日でもできました。でも、あの夜の娘の話は、もう聞けません。
お金を生む時間と、人生を豊かにする時間は、別物です。
そうではありません。時給思考は、正しく使えば最高の道具です。
| 時給思考を使うべき場面 | 時給思考を手放すべき場面 |
|---|---|
| 節約・買い物の判断 | 子どもとの会話 |
| 副業・仕事の優先順位づけ | 娘の成長を見守る時間 |
| 時短家電への投資判断 | 家族と過ごす何気ない時間 |
| 将来の収入につながる学び | 寝る前の「ちょっと聞いて」 |
大切なのは、時と場合によって使い分けることです。
- スーパーのはしごをやめて、近いお店1軒で済ませてみる
- 「もったいない」と思っていた時短アイテムを1つ使ってみる
- 節約に使っていた時間を、娘との会話に充ててみる
- 買い出しをまとめて週1回にするだけで、移動時間・ガソリン代・余計な寄り道買いを一気に減らせます
親の時間を守ることは、子どもの未来を守ることにつながっています。
時給思考は、家計や仕事を考えるうえでとても便利な視点です。でも、その物差しだけで毎日を測ってしまうと、本当に大切なものを見失うことがあります。
20円の卵を買いに行った私が失っていたのは、お金ではなく時間でした。そしてその時間は、娘たちと過ごせたはずの時間でした。
節約も大切。収入も大切。時短も大切。でも、娘が「ちょっと聞いて」と来てくれる瞬間、お小遣いの使い道を真剣に考えている顔——そういう時間は、時給では換算できません。
そのバランスこそが、子育て家庭にとっての本当の豊かさだと、私は思っています。
子育てしながら、家事して、仕事して、それでもこうしてお金のことまで考えようとしているあなたは、十分すごいと思います。
完璧じゃなくていい。今日も一日、本当にお疲れ様でした。

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