MENU

「偏差値」への違和感の正体を、夜中に言い当てられた話

「偏差値」への違和感の正体を、夜中に言い当てられた話

「いい大学に入って、いい会社に就職する」。
世の中がずっと“正解”だと言いつづけてきた、この道。
でも私は、その道にうっすらとした違和感を、ずっと抱えてきました。
それが先日、違和感の正体をぴたりと言い当てられた気がして、夜中にひとり固まってしまったんです。
きっかけは、スマホでたまたま開いた、数本の動画でした。

❧ ✿ ❧

おはようございます。うたです。中3・中1・小3の娘3人を育てています。

三女を寝かしつけたあと、台所の片づけも終わって、ようやくひとりの時間。
本当は早く寝ればいいのに、ついスマホを手に取ってしまう。
あの、よくない夜更かしです(笑)。

おすすめに流れてきたのは、元ゴールドマン・サックスの河村真木子さんや、AIエンジニアの安野貴博さん、花まる学習会の高濱正伸さんが、これからの教育について語っている対談動画でした。
なんとなく再生して、なんとなく聞き流すつもりが――。
気づいたら、洗いかけのマグカップを持ったまま固まっていました。

驚くうた

動画の中で、こんな趣旨のことが語られていました。

今までのレールは、その先が切れている――。

レールの、先が、切れている。
その瞬間、ずっと胸の奥にあったモヤモヤの正体が、すっと見えた気がしました。
あぁ、私が感じていた違和感って、これだったんだ、と。
うまく言葉にできずにいたものを、ずばっと言い当てられて、思わず「あぁ……」と声が漏れました。

❧ ✿ ❧
「賢いことの価値が暴落している」

動画の中で、いちばん刺さったのがこんな趣旨の話でした。

賢いことの価値は、かなり暴落してきている――。

知識をたくさん覚えていること。テストでいい点を取れること。
私が「頭がいい子」だと思っていたものが、AIによってどんどん当たり前になっていく。
電卓が暗算を、検索が暗記を「特別じゃないもの」にしたみたいに。

正直、私はこれを聞いて、ちょっと反発したんです。
「でも、勉強しないよりはした方がいいでしょ」って。
我が家の長女、いま中3で受験生。
毎日「偏差値」と向き合っている真っ最中なんです。
それを「価値が暴落」なんて言われたら、じゃあ今の頑張りは何なの、って。

でもね、続きを聞いて、私の反発はしぼんでいきました。

動画では、続けてこんな趣旨のことも語られていました。

AIは、自分の鏡のようなもの――。

AIに同じ質問をしても、使う人によって返ってくる答えの深さが変わる。
浅い問いには浅い答えが、深い問いには深い答えが返ってくる。
つまり、暗記の量じゃなくて、その人が何を考え、何を問えるかという「土台」が問われる時代になった、と。

あぁ、そっちか、と思いました。
勉強がいらないんじゃない。覚えること「だけ」では、もう足りないってことなんだ、と。

❧ ✿ ❧
人間に残るのは「何かを始める力」
考えるうた

動画では、AIには真似できない人間の力として、こんなことが語られていました。

「これがやりたい」という動機。
新しい問いを立てる力。
人を巻き込んで「この指とまれ」と言える力。
そして、自分の中にあるものを外へ表現する力。

偏差値の代わりに、挑戦した数・失敗した数・人を巻き込んだ数・表現した数を大事にする学校もあるそうです。
失敗の数が、評価される。
私が育ってきた価値観と、まるで逆さまで、くらくらしました。

そういえば、と思い出したことがあります。
三女が一年生のころ、折り紙でよくわからない物体を作っては「これ売れるかな!」と言っていたこと。
あのころ私は「そんなの売れないよ」と笑って流していた気がします。
でも本当は、あの「やってみたい」の芽こそ、いちばん大事だったのかもしれません。

❧ ✿ ❧
AIに依存しすぎる、こわさ

もうひとつ、母としてドキッとした話がありました。

AIは、いつも優しい。こちらの望む答えを、すぐにくれる。
でもその「居心地のよさ」に慣れすぎると、人とぶつかることを避けるようになる。
「本当の友達より、AIの方が楽」と感じてしまう子もいる、と。

うちの娘たちも、わからないことはすぐスマホに聞きます。
便利だなぁと思っていたけれど。
人と意見が食い違って、もやもやして、それでも向き合う。
そういう「摩擦」こそが、人を育てるんだという言葉に、深くうなずきました。

泥遊びとか、言葉の通じない場所とか、思い通りにいかない「不条理」な体験。
それがこれからの時代、むしろ必要なんだそうです。
便利になればなるほど、不便を選ぶ勇気がいるなんて、不思議な話ですよね。

河村真木子さん・安野貴博さん・高濱正伸さんらによる、AI時代の教育をテーマにした対談。「偏差値というレールはもう先が切れている」という趣旨の話から始まり、これからの子どもに必要な力を、いろんな角度から語ってくれます。子育て中の親こそ、一度立ち止まって聞いてみてほしい内容でした。

▼出典(YouTube)
https://youtu.be/cFbwYrGmLgg
https://youtu.be/nlPadcL07KE
https://youtu.be/GM7IVUJukJc
https://youtu.be/4I29g3GT35Q
https://youtu.be/OeS7369wPug

ただ、動画を見て「うんうん」とうなずいて終わり、というのも、なんだか落ち着かなくて。
気になって、何冊か本も読んでみました。
そうしたら、動画で語られていたことと重なる話がたくさんあって、私の中のモヤモヤが少しずつ言葉になっていったんです。

ぼくたちはChatGPTをどう使うか 14歳から考えるAI時代の学び
東大カルぺ・ディエム/西岡壱誠(三笠書房)
中3・中1の娘たちにいちばん近い一冊。ChatGPTを“ズルの道具”じゃなく“学びの相棒”にする使い方が具体的で、「どこまでが手伝いで、どこからが丸投げか」の線引きは、この本でストンと腑に落ちました。
Amazonで見る
10歳からの生成AIとの付き合い方
田中博之 ほか(日本能率協会マネジメントセンター)
小3の三女にも読める、会話とイラスト中心の一冊。「うのみにしない」「最後は自分で考える」を、むずかしい言葉なしで、親子で一緒に確認できました。
Amazonで見る
非認知能力の強化書
中山芳一(東京書籍)
偏差値では測れない力=非認知能力を、ティーン向けに言葉にしてくれる本。動画の「挑戦した数・失敗した数」の話と重なって、私が長年ぼんやり感じていた違和感が、すっきり整理できました。
Amazonで見る
❧ ✿ ❧
じゃあ、家でどう使えばいいの?

「考え方はわかったけど、結局うちでどうすれば?」
動画を見たあと、いちばん知りたかったのがそこでした。
AIを取り上げるのは、もう現実的じゃない。
だったら、上手な付き合い方を一緒に身につけていくしかありません。

いろいろ調べたり、実際に長女のスマホを横からのぞいたりしながら、我が家ではこの3つを意識してみようと思いました。

① 丸投げしない。
宿題や作文をぜんぶAIに書かせるのは、学ぶ機会ごと手放すこと。
でも「アイデアを出して」「この言葉の意味を教えて」「読みやすくするヒントをちょうだい」なら、いい相棒になる。
AIは“代わりに考える人”じゃなくて、“考えるための道具”。ここだけは外さないようにしたいです。

② うのみにしない。
AIは、それっぽく堂々と間違えることがあります。
だから「AIが言ったから正しい」じゃなくて、「本当にそうかな?」「別のところでも確かめてみよう」と一回止まる。
これってネットの情報やSNSとの付き合い方と、まったく同じなんですよね。

③ 最後は自分の言葉にする。
AIに説明してもらったあと、「つまりどういうこと?」「小3の妹にも分かるように言うと?」と自分でまとめ直す。
このひと手間で、はじめて“自分のもの”になる気がします。
AIに使われる側じゃなくて、AIを使う側になる練習、とでも言うのかな。

正直、まだ全然うまくいっていません(笑)。
気づいたら長女が作文の下書きごとお願いしていて、「これは丸投げでは?」と二人で笑ったり。
でも、こうやって「どこまでが手伝いで、どこからが丸投げか」を娘と話せること自体が、もう立派な学びなのかもしれません。

動画を見終わって、すっかり冷めたコーヒーを飲みながら思いました。

いちばん変わらなきゃいけないのは、子どもじゃなくて、私の方かもしれない。

ずっと違和感を抱えていたくせに、いざ不安になると、私はつい「いい大学、いい会社」というレールに娘を戻そうとしてしまう。
自分でも信じきれていない道なのに、です。
先の切れたレールに我が子を押し戻すなんて、本当はいちばんしたくないことなのに。
そう気づいて、ちょっと、こわくなりました。

でも、です。
私はAIにもデジタルにも詳しくない、もうすぐ50歳のおばさんです。
それでも、こうして夜中に動画を見て、「へぇ」とか「うわ」とか言いながら、まだ自分をアップデートしようとしている。
完璧な答えなんて出せないけれど、変化を面白がる姿だけは、娘たちに見せられるかもしれない。

明日からいきなり子育てが変わるわけじゃありません。
たぶん私はまた「勉強しなさい」って言っちゃうし(笑)。
でも、心の片隅に「挑戦した数・失敗した数」というものさしを、そっと置いておこうと思いました。

やる気のうた

あなたは、お子さんに「まだ名前のない新しい分野」へ飛び込む勇気を、教えてあげられそうですか。
それとも私みたいに、つい「昔の正解」を握りしめてしまいますか。
正直、私はまだ、握りしめている側です。
だからこそ、一緒に少しずつ手をひらいていけたらいいなと思っています。

今日も読んでくれて、ありがとうございました。

本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

もうすぐ50歳。3姉妹(小3・中1・中3)のお母さん。本業は動物研究員、元ケアマネジャー。老後のお金が足りないという現実を間近で見てきたから、わが子には早いうちからお金と向き合ってほしくてこのブログを始めました。失敗しながらも、正直に綴っていきます。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次