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スマホのルールは、決めていました。
時間のことも、置き場所のことも、娘と話して決めたつもりでした。
それでも、防げないことがありました。
おはようございます。うたです。中3・中1・小3の娘3人を育てています。
今日は、スマホのルールを決めていても足りなかった、という話です。
問題の本質:時間を決めても、防げないことがある
長女にスマホを持たせたのは、中学1年生のときでした。
きっかけは部活の連絡です。集合時間の変更や、雨天の中止連絡が、グループで回るようになりました。持っていないと、情報が届きません。
本体代の半額は、本人に出してもらいました。その話は前に書いています。
持たせるにあたって、ルールも決めました。
- 年齢に合わせたフィルタリングをかける
- 寝るときはリビングに置く(例外:試験前に早起きしたいときだけ、目覚まし用に寝室の足元に置いてよい)
- 睡眠時間を削らない
- 困ったことが起きたら、その都度ルールを見直す
3つ目は、1つ目や2つ目のためにあります。置き場所を決めているのも、結局はここに行き着くからです。睡眠時間が大事だという話は、その都度伝えてきました。
決めなかったこともあります。破ったときのペナルティです。
あとで紹介する本には、ペナルティも最初に決めておくといい、と書いてありました。そのほうがルールが機能する、と。理屈は分かります。
それでも決めませんでした。取り上げられると分かっていたら、困っても言ってこないと思ったからです。
この判断が正しかったのかは、今も分かりません。ただ、あとから起きたことを考えると、これでよかったのかなと思っています。
ここまでは、よくあるルールだと思います。私も、これで十分だと思っていました。
あるとき、私の耳にも入ってきた
グループLINEの中で、人のことを書く流れになった時期がありました。
そのことを、私は娘から聞いていません。
まわりから、私の耳にも入ってきたという形でした。
あとから娘に頼んで、やりとりを見せてもらいました。
娘は、その話題には入っていませんでした。書き込んでもいませんでした。
それでも、無関係ではいられなかったようです。間に入る形になっていました。
スマホの中で交わされた言葉が、次の日の教室の空気を変える。画面の中で終わらないんだ、と思いました。
時間のルールでは、これは防げません。何時に置こうが、置いている間も、言葉は残り続けます。
私は、娘から聞いていなかった
持たせるときに、こう言っていたつもりでした。
「困ったことがあったら言ってね」
言ってありました。それでも、言われませんでした。
少し、こたえました。
隠されていたのかな、と思いました。信用されていなかったのかな、とも。
そのときは、そう受け取っていました。
解決のヒント:娘に伝えた3つのこと
やりとりを見せてもらったあと、娘と話しました。
叱ってはいません。娘は何も書いていませんでしたし、責める話ではないと思ったからです。
伝えたのは、3つです。
①人の評価は、そこに書かない
「今日楽しかった」も「疲れた」も、書いていいと思っています。友達とのやりとりを全部禁止するのは、たぶん無理です。私にもできません。
決めたのは、ひとつだけ。
人のことを、良いとも悪いとも書かない。
「あの子は〇〇だよね」は、褒めているつもりでも評価です。評価は、そこにいない人のことを決めつける形になりやすい。
②書いたものは、記録に残る
話し言葉は消えますが、文字は残ります。
しかも同じ言葉でも、人によって受け取り方が違います。冗談のつもりが冗談として届かないことがある。そして届かなかったほうの言葉が、そのまま残ってしまう。
これは大人の世界でも同じだと思っています。私自身、文字だけのやりとりで失敗したことがあります。
③伝えたいことがあるなら、直接話す
電話でもなく、できれば顔を見て。
面倒なようですが、いちばん誤解が少ない方法です。
娘は、納得していました。反発もありませんでした。
そのときの私は、これで伝わったと思っていました。
でも娘は、もう自分で動いていた
話しているうちに、知らなかったことが出てきました。
娘は、間に挟まれていたようでした。両方から話を聞く位置にいた、ということです。
そして、どうやら誤解が混じっていると気づいていたらしく、直接話したほうがいいよ、と自分で促していたそうです。
私が何か教える前に、もう動いていました。
それを聞いて、さっきまでの「話してくれなかった」という気持ちが、少し違うものに変わりました。
隠していたわけではなかったのかもしれない。自分でなんとかしようとしていたから、まだ言う段階じゃなかっただけなのかもしれない。
大人だって、そうですよね。職場で困ったことがあっても、自分で片づけられそうなうちは、誰にも言わない。
子どもにだけ「すぐ報告して」と求めるのは、少し勝手だったかもしれません。
ルールを決めるときに読んだ本
スマホのルールをどう決めるか迷っていたときに読んだのが、この本でした。
この本に「見直し条項」という考え方が出てきます。決めたルールを、あとから変えていいと最初に決めておく、というものです。
うちのルールの4つ目は、ここから来ています。今回のことがあってから、その意味がやっと分かった気がしました。
一方で、ペナルティのほうは取り入れませんでした。本のとおりにやれば、たぶんルールはもっと守られたと思います。ただ、わが家が欲しかったのは「守らせること」ではなかったので。
章立てを見ると、第5章が「SNSでトラブルになった話」でした。読んだときは他人事のつもりでいたのに、と少し苦笑いしました。
まとめ:時間だけ決めても、足りなかった
わが家のルールは、今も大きく変わっていません。
フィルタリングはかけたまま。寝るときはリビング。試験前だけ例外。
変えたのは、ルールではなく、話す内容のほうでした。
そして正直に言うと、「困ったら言ってね」は、たぶんこれからも守られません。
それでいいと思うことにしました。自分で動こうとしているなら、それは成長です。私が知るのは、あとからでいい。
ただ、ひとつだけ。
ひとりで抱えきれなくなったとき、「お母さんに言ってみようかな」と思ってもらえるかどうか。
それを決めるのは、ルールではないと思っています。決めるのは、困っていないときに、どれだけ話しているかのほうです。
今日の給食の話でも、テレビの話でもいい。何でもない話をしている相手にしか、大事な話はできないと思うので。
もうひとつ、意識していることがあります。
私のほうから、失敗した話をすること。
仕事でうまくいかなかったこと。言い方を間違えて、あとで後悔したこと。そういう話を、わりと普通にしています。この記事の途中にも書きましたが、私自身、文字だけのやりとりで失敗したことがあります。
そして、私が間違えたときは、子どもにもちゃんと謝ります。
「困ったら言ってね」と言いながら、自分は困った顔を見せない。間違えても謝らない。それだと、たぶん言いにくいです。
完璧な親には、相談しづらいと思うんです。
そこがいちばん、難しいのですが。
正直に言うと、スマホを持たせるのはこわいです。同じようなことは、これからも起きると思います。
でもこれは、大人になれば誰でもぶつかる壁でもあります。文字だけのやりとりで誤解が生まれることも、書いた言葉が残ってしまうことも、職場に行けば普通にあります。
だとしたら、私がまだ隣にいるうちにぶつかったのは、悪いことではなかったのかもしれません。
今回のことは、どうすればよかったかを娘と一緒に考える機会になりました。ひとりで社会に出てから初めてぶつかるより、ずっといい。
同じことを、前にも書いた気がします。
あなたのお子さんは、スマホで困ったことがあったとき、あなたに話してくれそうですか。
- ルールは、親が安心するために作っていた。守れる範囲は思っていたより狭い
- スマホはリスクだが、大人になれば必ずぶつかる壁。隣にいるうちにぶつかったのは、むしろよかった
- 大人だって、自分でなんとかできそうなうちは誰にも言わない。子どもにだけ「すぐ報告して」は勝手だった
- 「お母さんに言ってみようかな」と思ってもらえるかは、ルールではなく、困っていないときの会話の量で決まる
- 完璧な親には相談しづらい。だから私から失敗を話すし、間違えたら子どもにも謝る

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