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娘の高校を選んでいたはずが、自分の働き方の話になった

ノートとペン、湯気の立つマグカップ、その横に置かれたぬいぐるみ

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「この高校でいいの?」

中3の長女と、そんな話を何度もしてきました。偏差値ではなく、そこで何を学びたいのかを考えてほしい。ずっとそう言ってきました。

その言葉が、ある日そのまま自分に返ってきました。

❧ ✿ ❧

おはようございます。うたです。中3・中1・小3の娘3人を育てています。

今日は、娘の進路を考えていたはずが、自分の働き方の話になった、という話です。

目次

きっかけ:娘の高校選びで、私が何度も言っていたこと

長女は今、高校を選んでいます。

この夏はいくつかの学校を見に行きました。普通科より、商業系に気持ちが向いているようです。簿記やマーケティング、商品を考える授業に興味があるそうです。いつか自分のお店を持ちたい、とも言っています。

▶ 学校を見に行った日の話
同じ商業科なのに、学校の空気がまるで違った

私が言い続けてきたのは、ひとつだけでした。

周りが行くからではなく、自分に合う道を考えてほしい。

偏差値表の上で決めないでほしい。名前で選ばないでほしい。自分の目で見て、自分で決めてほしい。

少しずつ、娘自身の気持ちは固まってきています。最後に決めるのは娘。私はそのための材料を一緒に集めるくらいでいいのかな、と思うようになりました。

問題の本質:私は、自分の働き方を選んでいるだろうか

そう思いながら、ふと気づいたんです。

私は、自分の働き方を自分で選んでいるだろうか。

頼まれた仕事を引き受ける。必要とされたら断らない。気づいたら、やることが増えている。

それは悪いことではないと思っています。でも、それは「選んだ」と言えるんだろうか。

娘には自分で選んでほしいと言いながら、自分は流れてきたものを受け取っているだけかもしれない。

そう思ったら、急に落ち着かなくなりました。

20年続けた介護の仕事を辞めたときは、自分で選んでいた

ただ、ずっとそうだったわけではありません。

私は長いあいだ、介護の世界で働いてきました。現場で5年、そのあとケアマネジャーとして16年。合わせると20年以上になります。それを辞めて、まったく知らない世界に移りました。まったく違う分野の、専門的な職場です。経験はゼロからのスタートでした。

あのときは、自分で選びました。

「せっかく資格があるのにもったいない」とも言われました。それでも、自分で決めて動きました。怖かったけれど、あれは間違いなく自分の選択でした。その話は前に書いています。

だから、選べない人間ではないはずなんです。選ばないまま日々が過ぎていただけで。

仕事は増えている。でも「増える」と「伸びる」は違う

入ったころは、決まった作業を覚えるところからでした。ありがたいことに、勉強もしっかりさせてもらえる職場です。教えてもらいながら、ひとつずつ身につけてきました。

それが、少しずつ変わってきました。今は、決まった作業に加えて、技術が要る仕事や、その場で判断しなければいけない仕事も任されるようになりました。できることは、少しずつ増えてきました。

11月には、仕事に関わる資格試験もあります。実技の試験なのですが、家でできることは限られています。練習の相手は、もっぱらぬいぐるみです。手順を口に出しながら、持ち方や角度をなぞる。はたから見たら、なかなか変な光景だと思います(笑)

その姿は、娘たちにも隠していません。勉強は一生するものだと思っているので、母がまだ覚えている途中だということも、そのまま見せています。その話も前に書きました。

任せてもらえるのは、ありがたいことだと思っています。

ただ、このあいだ気づいてしまいました。

仕事をたくさん抱えることと、自分が伸びることは、同じではない。

抱えている量は増えている。でも、増えた分だけ伸びているかというと、そうとは限らない。私はここを、ずっと一緒にしていたなと思いました。

一日が終わって、今日は何を覚えただろう、と思い返す日があります。ちゃんと言える日もあれば、終わらせただけの日もあります。

解決のヒント:仕事に残るものを、3つで考えてみた

それで、仕事の見方を少し変えることにしました。

この職場にあと何年いるか、ではなく、この職場にいる間に、自分の中に何を残せるか。

残るものは、たとえばこんなものだと思っています。

仕事に残るもの3つ ①手を動かして身につけた技術 ②自分で考えて判断した経験 ③やり方を改善した経験

①手を動かして身につけた技術

覚えた技術は、職場が変わっても自分の中に残ります。

②自分で考えて判断した経験

言われたとおりに動くだけではなく、「なぜこうするのか」を考えた経験も残ります。

この②が、最近少しずつ変わってきました。

作業の中で困ったことが起きたとき。ミスにつながりそうだな、と思ったとき。以前の私なら「次から気をつけよう」で終わっていたと思います。

今は、そこで止まらなくなりました。なぜ起きたんだろう。一人ひとりが注意して防ぐ話なのか、それとも手順やしくみのほうを変えたほうがいいのか。そこまで考えるようになりました。

新しく任された作業でも同じです。手順を覚えるだけではなく、これは何のためにやるのか、この結果が出たら何がわかるのか。そこまで知りたいと思うようになりました。

正直に言うと、まだ全部はわかりません。自分で調べたり、先輩に聞いたりしながら、少しずつです。

それでも、作業として覚えるのと、理由まで考えて覚えるのとでは、あとに残るものが違う気がしています。

③やり方を改善した経験

困ったことをそのままにせず、少しでもやりやすく変えた経験は、別の仕事でも使えます。

もちろん、量をこなすことで身につくこともあります。でも、ただ目の前の仕事を終わらせるだけの日々が続いたら、自分がどこへ向かっているのかわからなくなる。同じ8時間でも、「何を身につけたか」は違うんだと思います。

それと、もうひとつ決めたことがあります。役割が大きく変わりそうなときは、一度立ち止まって考えること。引き受けるかどうかを、自分の意思で決めたいと思うようになりました。

まとめ:「何年いるか」ではなく「何が残るか」で選ぶ

娘の進路を考えていたつもりが、いつのまにか自分のことを聞かれていました。

もうすぐ50歳です。それでも、選び直していいと思うことにしました。

といっても、答えは出ていません。試験に受かるかも、正直わかりません。

「頼まれたから」だけで仕事を選ぶのではなく、「これは、自分の中に何を残してくれるだろう」と考えてみる。

50歳を前にして、ようやくそんな基準をひとつ持ちました。

娘に「自分で選んでほしい」と言った言葉を、今度は自分にも向けてみようと思います。

この記事を書きながら思い出した本

📕 本
LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略
リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット(東洋経済新報社)
100年生きる時代に、働き方と学び直しをどう組み立てるかを書いた本です。ひとつの会社で勤め上げる以外の道を、具体的に見せてくれます。50歳を前に「選び直していい」と思えたのは、この本の影響も大きいです。
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📕 本
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
グレッグ・マキューン(かんき出版)
「何をやるか」より「何をやらないか」を決める本です。抱える量が増えてきたときに、一度立ち止まるきっかけをくれます。この記事の「増えることと伸びることは違う」に、いちばん近い一冊です。
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❧ ✿ ❧

子どもの進路を考える時間は、親が自分の人生を考え直す時間でもあるんだなと思いました。

あなたが今の仕事で、いちばん「自分に残っている」と思うものは、なんですか。

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この記事を書いた人

もうすぐ50歳。3姉妹(小3・中1・中3)のお母さん。本業は大学の技術職、元ケアマネジャー。老後のお金が足りないという現実を間近で見てきたから、わが子には早いうちからお金と向き合ってほしくてこのブログを始めました。失敗しながらも、正直に綴っていきます。

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